2009年11月05日

愛し愛され無我夢中

できました
続きにありますのでよろしければどうぞ

皆×アリサ・・・・になるのかな?






わいわい。がやがや。
女の子たちの可愛らしい声が飛び交う教室。
昨日のドラマの話、ファッション誌の情報・・・等ヶ、思い思いのことを喋りながら、女の子たちが過ごしていた。
その中でも人目を引く一角があった。










愛し愛され無我夢中












「やっぱり無理なの?」






少し重い空気が漂っているような気がする。
そんな中、不満げに可愛らしい口を尖らせ、綺麗な眉を歪ませながら目の前にいる2人に言った。




「うん・・・ごめん、アリサ」
「本当にごめんね、アリサちゃん」



申し訳なさそうに頭を下げる2人、なのはとフェイト。
いつもは明るい雰囲気と柔らかな雰囲気を持つ2人でもアリサの“こういう顔”には弱く、罪悪感が募り暗くなる。
いっそのこと怒鳴ってくれたらいいのに、とも思う。



「まあまあアリサちゃん。許したって?」
「べ、別に怒ってるわけじゃないわよ!」
「うん、そうだね。ただ、寂しいだけだもんねアリサちゃんは」
「・・・・・・っ!」





そんなアリサを宥めようとするはやてとすずかだが、逆に余計なことを言ってるようにみえなくもない。
面白がってるようにみえる。
現に図星を言い当てられたのだろう、顔を真っ赤にさせてしどろもどろにしてるアリサをにこにこ(片方はにやにや)しながら見ているのだから。
そんな3人をなのはとフェイトは苦笑しながら見守っていた。
先程までの空気はどこかにいっていた。





「でもほんまに残念やなぁ、なのはちゃんフェイトちゃん」
「うぅ・・・本当に行きたかったんだけどなぁ」
「なのは・・・・仕方ないよ、ね?」
「・・・・・・・うん」
「今度こそ皆でいこうよ、なのはちゃん」
「・・・・・うん、そうだね!」
「それがいつになるのかしらね?」
「うっ・・・それは」
「わかんない・・・かな?」
「そんな拗ねんでも可愛いだけやで」
「拗ねてない! てか、可愛いは関係ないでしょ」
「いやいやツンデレが拗ねるんは格別や!」
「お黙り」
「・・・・・・うぃ」





先程から話してるのは、学校の近くにできた喫茶店のことである。
女性向けで可愛らしい外装に温かみのある色彩で入りやすく、学生にはちょうどいい位の値段でもあるので、人気がある。
そのお店に今度の日曜日に行こう、と計画はしていたのだが急に“あちら側”の仕事がなのはとフェイトに入ってきた。
平日の放課後に行こうという案もあったが、今は試験中。
たださえ遅れているのに勉強を疎かにする訳にもいかず、却下。
しかも試験が終わってから、しばらくは休みはとれない、いつ取れるかも分からないとも言われた。
つまり、今度の日曜日で5人が揃うのが今年最後かもしれないのだ。
なのでアリサが不満になるのは無理も無い。








「でもなるべく取れるようにしなさいよ?」
「にゃはは、頑張ります」
「頑張るよ、アリサ」









それでも諦めないアリサは2人に向かって頑張るように言った。勿論無理をしないことを前提だが。
それでも他の人が聞いたら、無茶なことを言う、と思われてるかもしれないが、なのはとフェイトにとっては嬉しいことである。
私達のために皆と合う時間を作ろうとしてくれてる、その気持ちが何よりも嬉しい。







「バニングスさん、ちょっといい?」






そこへ後ろから声を掛けられた。
クラスメイトの子だ。
皆は一斉に声の主の方へ向くと、その子はビクッとした。顔が赤くなっている。
いくらクラスメイトでもこの5人に一斉に振り向かれたから当然の反応かもしれない。






「どうしたの?」
「えーっと、お呼び出し・・・かな?」





お呼び出し。
それを聞いた途端すずかとはやてがピクッと動いた。
なのはとフェイトはそれを見逃さなかったが何も言わない。
この5人は学内でも凄い人気があるが、その中でもアリサが一番人気がある。
テストでも1年の頃から常にトップでスポーツも万能でもある。リーダーシップもあり性格もサバサバして付き合いやすい。
しかし、それなら他の4人も同じような部分もある。
何故アリサが人気があるかというと、時折見せる大人びた微笑に惹かれるというのだ。
アリサは明るく笑うがすずかやフェイトみたいに微笑むようなことはあまりない。
故に時折見せる微笑にノックアウト・・・らしい。
どこまでが本当かは分からない。




当のアリサは、またか、と思いドアの方へと目をやると、3人ぐらい固まっているのが目に入った。友達同士で来たのだろう。
真ん中の子が顔を真っ赤にしてもじもじしながら待っていた。
1年生だろうか。初々しさがある。ああいうのを見ると微笑ましく懐かしいものを感じる。







「それじゃ、行ってくるわね」





待たせるのも悪いし、と思いながら席を立つ。
ドアの方へ脚を向けようとした途端。







ぎゅっと腕を掴まれた。
何事か、と驚き振り向いた。
振り向いた先には。







「はやて?」





どこか意地悪そうな笑みを浮かべたはやてがいた。
そんなはやてをアリサは怪訝な顔で見て、腕を放すように言ったが、離す気配は無い。




「ちょっと、はやて? いい加減にしないと・・・」
「今度の」
「え?」
「今度の日曜日でも、そのまた日曜日でも行こな? 皆で」




大きい声というわけではないが、しっかりとした声で言った。
アリサに言ってるようだが、まるで牽制しているかのように聞こえる。
現に視線がドアの方に立っている3人の女の子に注がれていた。
それは一瞬だったが。







「・・・・は?」
「せやから、私達がいつ休みが取れるかわからんやろ? せやから、今のうちに喫茶店へ行く日を予約しとこかなーと思うてな」
「別にそんなことしなくてもあたしとすずかがちゃんと合わせるわよ。だからあんた達は無理に合わせなくてもいいわよ」
「それはアリサちゃんが気にすることやないし、それに・・・アリサちゃんは人気もあるし優しいからな」
「・・・・・言ってる意味が、わかんないんだけど?」







はやての言ってる意味がよく分からず、他の3人に目を向けた。
すずかは相変わらず微笑んでいる。・・・見た瞬間、何故か身体が震えた。なのはとフェイトは苦笑していた。どこか満足しているように見える。
なんで?







「うん、まぁ、せやから予約とったからな?」
「はいはい、わかったわよ。っていうか、あたしの時間をとるってどういうことかわかってんの?」
「わかってまーす!」
「ならよし」
「アリサ、私たち頑張るよ!」
「当然でしょ! でも、無理は禁物よ。特になのは! あんたが一番わかってないんだからね!」
「ええ! そ、そそそんなことないよ!」
「今度無茶したら張った押す!」
「にゃっ!?」
「アリサちゃん、それじゃ意味が無いよ」







そんなことを言いながら今度こそドアの方へと向かっていった。









「ごめんね、待たせたわね」
「いいいえ! そ、そそそんなことはっ!」
「あー、落ち着きなさい。・・・それよりも、場所、移した方がいい?」
「えっ? あ、えっと、その・・・・・は、はぃ」





しどろもどろになりながら答える1年生。
顔を真っ赤にして体を震わしながら立っている。
内容も分かっている。
だからいつもどうしたものか、と考え人が少ない場所に移動する。



















「凄い牽制したね」
「んぁ?」
「さっきの」
「ああ・・・でもあれぐらいやらんかったら、あかんやろ?」
「でも、あの子、だけじゃないけど吃驚してたね」
「うん。凄い驚いてた」







先程のはやての台詞にクラスの子や5人を見に来ていたほかのクラスの子が目を見開いて呆然としていた。
なにせ“5人全員のこれからの日曜日は全て予約済み”なのだから。
つまり、誘っても意味が無い。
5人は3年生で学校に来る日数もそんなに残ってないし、冬休みも入るので、本当に少ない。
だから皆必死に誘おうとしているし、最後のチャンスなのだ。








「ま、簡単に私達の“お姫様”はあげられへんやろ」
「それアリサちゃんが聞いたら怒りそうだね」
「可愛いからええやん」
「否定できないね」
「するつもりあらへんやろ」
「うん」





にこやかに喋っているが近くで聞いていると何故か怖い。
でも他の子には申し訳ないが、はやての言う通り“これ”だけは譲れない。
私達も必死なんだから。
だからだろうか、皆を見ていると。













「アリサは愛されてるね」









そんな言葉を口から出ていた。
勿論皆聞こえていたらしく、私の方を向いてきょとんとしている。
はやてが一番に口を開いた。







「何を今更なこと言うてるんやフェイトちゃん」
「急にどうしたの?」
「えっと、何だか出ちゃったみたい・・・」
「出ちゃったって、フェイトちゃんらしいね」
「な、なのは?」
「にゃはは、褒めてるんだよ」
「そ、そうなのか、な」
「でもな」
「ん?」







「私達はアリサちゃんからも愛されてんねんで」







はやてがぽつりと零した。
凄く嬉しそうな顔をしながら言うので、ついつい私も顔が緩んだ。
なのはもすずかも緩んでいる。




いつも勝気で私達の前に立って引っ張っていく姿。
勉強で追いつかなくて弱気になっても叱咤してくれて優しく教えてくれる姿。
嬉しいことがあったら綺麗な瞳を細めて白い歯を見せながら笑う姿。
全部が全部、愛してやまない。








「さて! なのはちゃんフェイトちゃんすずかちゃん!」
「え、あ、はい!」
「はい!」
「あのアリサちゃんの時間を私達が貰ったも同然や!」
「うん」
「そうだね」
「嬉しいね」
「せやから、何が何でも年内には休みを取るで!」
「うん!」
「頑張ろう!」
「私はいつでもいけるかな」
「抜け駆けはあかんですずかちゃん!」
「アリサちゃんのお誘いならいいよね?」
「ぅぐ、そ、それは・・・・・・・・しゃぁないわ」










「こういうの、何て言うんだっけ・・・?」
「フェイトちゃん?」
「ええっと、なんかあったんだけど」
「なにが?」
「えっとえっと」
「落ち着いて、フェイトちゃん」
「うん。・・・・確か、竹の子みたいなんだけどな」
「竹の子、がどないしたんよ?」
「なんか今の私達とアリサの状況っていうのかな?」
「今の私達とアリサちゃんの」
「竹の子?」
「・・・・・わからん」
「うーんっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ」
「分かったの?」
「うん! 確かアリサに“首ったけ”!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「ど、どうしたの? わ、私変なこと言った?」
「・・・・・っく、あはは、ぶはっ! 」
「ふふっ、あはは・・・っ!」
「・・・・ふふっ」
「え、え?」
「あはは! た、確かに言えてるわな!」
「うんうん、フェイトちゃんの言うとおりだね!」
「何だか面白いね」
「思い出せてよかったよ。首まで出てたのに分からないって言うのは気持ち悪いから」
「分かるよ、その気持ち!」
「なのはもそうなんだ」
「うん」
「首ったけかぁ・・・あ」
「はやてちゃんもなにか思いついたの?」
「これもありなんとちゃう?」
「なに?」
「それはな・・・」














私達は





貴女に






無我夢中












(それにしても、このなのはちゃんとフェイトちゃんを虜にするアリサちゃんは凄いな)
(そんなに凄いんだ、なのはちゃんとフェイトちゃん)
(だってなのはちゃんなんか管理局の・・・)
(はやてちゃん!?)
(堪忍な、つい言うてまうわ)
(もー!)
(なのはさえも頭が上がらないアリサって・・・・)
(あー、神様?)
(・・・・・なのはちゃんって一体)
(ああああ! すずかちゃんなんか誤解してる!)
(ってことはアリサちゃんが管理局に入ったら凄いんとちゃう?)
(はやてちゃん?)
(・・・・・・・・・・・すんません)









あとがき
ま、アリサ様に皆メロメロさε- (´ー`*)フッ
最後らへんにはなのフェイでも入れようかと思ったんですが諦めた
おまけ的な感じで書くかも
その前に学パロを仕上げねば
季節的には11月末
それよりなのはさんとすずかさんの口調が一緒になるから区別が・・・


posted by 団子 | Comment(0) | SS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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